2018/08/04


人を感銘づけようとしようとすること、これほど意味のないことはないな、と思う。どうしてこれほど多くの人が、凡庸であるにも関わらず、自慢したがるのか、よくわからない。というか、凡庸だから自慢したがるのか。

日経の「私の履歴書」とか、ああいう欄で自分の経歴を自慢できる人の神経が分からない。自分はひとかどの人物だと思っているのだろう。

父が死んで火葬に付したとき、人は、文字通り塵に、灰に還るのだな、と思った。肉はすべて燃やされ、骨しか残らなかった。

僕と父は必ずしも仲のよい親子ではなかった。全然違うタイプの人間だし、確執とまではいかずとも、お互いに理解できないところがあった。考えてみれば、彼がどんな人間だったのか、僕はほとんど知らないのだ。

人はみな死ぬ。そして塵に、灰に還る。これは真理だと思う。