11.11.2017


観光が好きではない。というか、嫌いである。

このブログは、同じことを何度でも何度でも書くブログなのである。

あの陳腐な空間。ローマに行って、トレビの泉を見に行ったことがあるが、あれは本当にひどい空間だった。トレビの泉自体に罪はないが、もはやあの空間は、グロテスクといっていい。滅茶苦茶な数の人間がいる。ローマ自体にも沢山いるけれど。

思えば、自分が旅をして、ここは本当に来てよかったな、と思ったのは常に「僻地」のような場所だった。

ヘルシンキのはずれの、誰も知らない湖。僕はそこで皆と一緒にサウナに入って、湖に飛び込んで、もう一回サウナに入って、それからビールを飲んだ。あれは最高の体験だった。

結局のところ、そこでどのような、人間的な・暖かい経験があったか、ということなのだろう。

学説は、幸福とは「期待」と「現実」のギャップから生まれる、という。

人はパリやローマに、過大ともいえる期待を抱く。しかし現実のパリやローマは、期待ほど美しくはない。というか、ときには醜くさえある。

それが僕は嫌なのだ。僕はパリもローマも好きではない。

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