2017/08/23

Roelmond


『海辺のカフカ』の大島さんだったと思うのだが、たしか彼は「日本という国は、非常に問題が多いのは確かだが、その工業製品には敬意を表す」とか、そういう趣旨の発言をしていた。ほんとう、その通りだと思う。

現在ドイツに住んでいるので、当たり前だが、日本で買えるものの多くが手に入らない。先日絶賛したコクヨのノートも手に入らない。僕はデュッセルドルフという、大きな日本人コミュニティーのある街に住んでいる(寿司とラーメンが普通に食べれる)ので、まったく手に入らないわけではないが、それでもフルラインナップがあるわけではもちろんない。先日、日本書店でB5のキャンパスノートを見つけたが、それだけである。

そこで仕方なく、ドイツのノートを使っている。現在使っているノートは、『BRUNNEN』という会社のノートである。これが、高い。50ページで、3.7ユーロもした。400円超である。


値段が高いのも不満だが、もっと安いコクヨのほうが紙質がいい、というのも不満である。ネットで調べたら、同スペックのA4・50枚で250円。半分近い安さである。

僕は日本にいたころ、キャンパスノート、というか「紙」の品質なんて考えたこともなかった。断言できるが、コクヨの紙質はモレスキンよりも高い。インクの裏抜けなどないし(ちなみにBRUNNENは裏抜けしない)、滲みももちろんない。机上で使う分にはコクヨが最高だと思う。ほんとに。コストパフォーマンスを考えずに、品質だけで見ても。

外国の工業製品を使っていると、日本人の強みというのは、やはりまだまだあるな、と感じる。ドイツですら、紙にしろ、日常雑貨にしろ、え?これで満足なの!?と思うような低品質のものが多い。高品質のものを買おうとすると非常に高価格になる。コクヨの紙質に匹敵するドイツのノートなんてロイヒトトゥルムくらいではなかろうか(台湾製だけど)。

そういうわけで、僕は大島さんに同意するのである。我が母国は、問題もたくさんあるが、その工業製品には敬意を表する(コクヨのノートとか、GRとか、サランラップとか、ロードスターとか)。