2017年3月29日

Vienna


村上春樹の最新作『騎士団長殺し』がドイツの日本書店でも売られていた。しかしその価格を見て驚愕した。30ユーロ(約3,600円)である。うーむ。さすがに上巻だけで3,600円はないな・・・と思った。日本に帰ってから読もう。

しかし、ちらりと見ただけだけど、その「分厚さ」にほれぼれとした。この分厚さの村上春樹を読む快楽は、他に代え難いだろう。

話は変わるが、英語の勉強のために『シャーロック・ホームズ』を読んでいる。

そして『ホームズ』を読むことは、最近の僕の生活における、確かな快楽の一つである。

英語ではあるものの、というか英語の原文だからこそ、たしかにコナン・ドイルの文章が優れていることがわかる。簡潔で要を得ていて、かつ含蓄がある。文章とはこう書くものだ、と教えられている気がする。長すぎず、短すぎない。これ以上削ることも足すことも不可能な文章である。

そういう「完全なもの」がこの世にはある。モーツァルトの楽譜のようなものだ。

コナン・ドイルや村上を読むことは、人生における確かな愉悦の一つだ。まさに文芸、文章による芸術だ。