2017年2月6日

Dusseldorf


村上龍だったと思うが、彼は、自分には趣味がない、というようなことを書いていた。

翻って僕の趣味は、前にも書いたとおり散歩であるわけだが、今日、これはやはり趣味とはいえないのではないか、などと思いいたった。

趣味というと、何か積極的な意味合い、充実感、楽しさ、というものがイメージとしてあると思うが、僕の場合はそうではない。

もちろん楽しいし、「カメラをもって散歩すること、これ以上に楽しいことはない」とまで書いているわけだが、僕にとって散歩をすること、写真を撮ることとは、趣味というよりはヒーリングに近い。

僕は生きていくのに精一杯で、社会に適応するのに精一杯で、ようするに一杯一杯なのである。

そこで日々、ぐるんぐるんになった頭の中を、とりあえずクリアにするために、ただただ歩くのである。

そう、ブレーズ・パスカルが言うように、ただの気晴らしなのだ。

外に出て歩く、ただ散歩するという行為には、何かがあると僕は思う。家の中で悩んでいるときや、煮詰まったときには、外に出て歩くといい。

ただ何も考えずに、歩くこと。いろいろな雑念が湧いてきてしょうがないのなら、湧かせるにまかせて歩くこと。

そう、こういうふうに散歩をとらえているから、これはちょっと趣味とは違うな、と思うのである。