2017年1月19日

Tokyo


ひさしぶりに銀座に行った。お世話になった人に日本のお土産を買うためだ。銀座三越でカステラを買った。

そのあと喫茶店で風景を眺めながらコーヒーを飲んだ。

そのとき僕から数メートル離れたテーブルで、老齢の男性が同じく初老の女性に向かって土地だかマンションだかの売買について話していた。投資目的か知らないが、3千万円とか4千万円とかそういう話をしているのだった。

別にそんなことは当人達の勝手だし僕が首を突っ込む話ではないけれど、僕はついこう思った。あなたたち、もうすぐ死ぬじゃないか、と。

しかし僕だってもうすぐ死ぬ。あと30年か40年か知らないが。もしかすると1年後かもしれない。

人によっては「だから今日を精一杯生きましょう」などと言うかもしれない。でも僕はそう思わない。ブレーズ・パスカルが言うように、人生は虚しく惨めなものだ。

というかだからこそ、我々は気晴らしのために土地を買ったり車を買ったり写真を撮ったりするのだろう。意味なんてない。ただの気晴らしなのだ。